願海寺新聞 第28号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第28号

発行:2016年2月

暖冬で積雪のないままの年越しでしたが、ようやく富山らしい冬の景色となりました。風邪やインフルエンザも流行する季節ですので皆様どうぞご自愛くださいませ!
さて、『楽しい仏教入門』第3回目は2/21(日)13:00~14:30に、第4回目は4/18(月)18:00~19:30に開催致します!リラックスした雰囲気の会ですので、気軽に遊びにいらして下さいね♪弦

願海寺あれこれ

明治時代初頭に起きた廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の頃、願海寺は26代・巧英が住職でした。
江戸時代初頭の1662年(18代・巧玄の頃)より200年以上もいた五番町の境内地は「合寺の令」によって明治4年(1871年)に没収となり、明治7年にいよいよ現在の清水町へ移ってきます。なんと、その3年もの間、願海寺は境内地のない状態だったのです。
しかも、その頃の様子を示す資料は現時点では見つかっておらず、どのように生活をしていたのか、法務(仏事)をどのように執り行っていたのか、など分からない事だらけとなっています。
それは願海寺だけに限らずで、廃仏毀釈の頃の資料は全体的にかなり乏しいです。それもそのはずで、富山藩は騒動が生じることを予測して厳重な警備体制をしいたそうです。きっとその中では自由な発言や手紙のやりとりなどもできなかったのではないでしょうか。
そして、多くの僧侶が還俗(げんぞく)(僧侶を辞めること)させられたり、仏教寺院を神道を推し進めるための小教院として使う、火薬製造所などとして使う、それ以外の寺院本堂は取り壊しなどということが起き、まさに仏教界にとって大きな法難となりました。
これは遠い過去の事件ではなく、今からわずか150年程前という近代に起きたことであります。

Q『法名ってなあに?②』

先月に引き続き「法名(ほうみょう)」について考えさせて頂きましょう!
「法名」といいますと「死んだらもらえるもの」というイメージが強いかもしれません。
ですが仏教とはこの命が尽きてからの問題ではなく、「生死(しょうじ)出(い)ずべき道(親鸞聖人(しんらんしょうにん))」、「後生(ごしょう)の一大事(いちだいじ)(蓮如上人(れんにょしょうにん)」といった御言葉に表されるように、この現世において私が向き合うべき問題なのです。ですから、法名は原則として生前に頂くものです。その法名は「帰敬式(ききょうしき)」通称「おかみそり」を本山(京都・本願寺)で受けて頂くことで授与されます(毎日2回執り行われております)。
本山でしか執行されないのは、原則として御門主さま(本願寺住職)しか帰敬式を執り行えないからです。
ですが、今年は6月に御門主さまが富山にお越しになりますので、4日(土)、5日(日)に総曲輪・本願寺富山別院(西別院)にて帰敬式が執行されます。受式のお申し込みは願海寺にて承っておりますので、是非ともこの機械に仏弟子として法名を頂きましょう!(詳細の載った書面がありますのでお気軽にお尋ね下さい)
最後に「□□院」と法名の前に付く院号(いんごう)ですが、これは生前に本山や手次寺の護持発展に貢献された方や、宗門もしくは社会に対する功労が顕著であると認められた方をたたえて授与されるものです。
もちろん阿弥陀様は誰をも平等にお救いくださっているわけですから、「お金を払って院号を頂けた人のほうが良い世界(お浄土)にいける」などということはありません。また、院号・法名ともに必ず本山から頂くものです。インターネットで格安で院号を」などという業者の広告を見ますが、決してだまされないようにご注意ください。
他にも分からないことはなんでも願海寺までご相談くださいね!
なもあみだぶつ♪

僧侶似顔絵
村上 巧弦
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