願海寺新聞 第73号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第73号

発行:2019年11月

こんにちは!2013年11月より始まりました『願海寺新聞』も、この第73号で満6年を迎えました!まだまだ遠いなと思っていた第100号までも、このまま順調にいけばあと2年ちょっとと、いよいよ射手圏内です(笑)。とにかく毎号毎号を大切に書き続けていきたいと思っています。今後ともご愛読のほど宜しくお願い致します!

さて、これを書いております10月末は、願海寺 報恩講法要に向けて準備の最中であります。今年もギター&太鼓による音楽法要に、遺徳カレー(いとこ煮の具材を用いて、小麦粉や市販ルー不使用のスパイスカレー)など、伝統を敬い尊ぶ中で、新たな創造と挑戦のある報恩講を目指していきます。

そして、ここでお知らせがあります。願海寺のホームページができました♪urlはgankaiji.comです。まだ準備中の項目もありますが、願海寺の歴史や『願海寺新聞』バックナンバーなど、盛り沢山な内容にしていきますので、どうぞご覧くださいね!それともう一つ、12/28(土)『楽しい仏教入門』の後、16時から20時頃の予定で懇親会を開催します。懇親会のみの参加も歓迎です。みんなで交流を深めましょう♪私も今から楽しみにしています(笑)。

合掌 南無阿弥陀仏 弦

~仏説無量寿経 上巻~

老・病・死を見て 世の無常を悟る

『歎異抄ってなぁに?~第六条編~』

親鸞は弟子一人ももたず候ふ。そのゆゑは、わがはからひにて、ひとに念仏を申させ候はばこそ、弟子にても候はめ。弥陀の御もよほしにあづかつて念仏申し候ふひとを、わが弟子と申すこと、きはめたる荒涼のことなり。
『歎異抄』第六条

宗祖・親鸞聖人は、42歳頃から約20年間を関東で過ごされ、その間に多くのお弟子ができ、門徒集団が形成されていきました。願海寺の初代・願海房も、宗祖が関東に移られる前の新潟時代の弟子です。実際、宗祖には多くのお弟子がおられ、関東の直接の門弟から広がる門徒集団は数万人もの規模だったという見方もあります。
それなのに、「私、親鸞は弟子は一人もおりません」とおっしゃるのです。聞いておられたお弟子さま方は「えっ?!」と驚かれたことでしょうね。ですが、宗祖はこう続けられます。「それはなぜかと言いますと、私のおもいはからいによって皆さんに念仏を称えさせているのならば、私の弟子だといえるのでしょうが、阿弥陀如来からの巧みな手立てお導きによってお念仏を申されている人を我が弟子などというのは、この上なくとんでもないことです」と。
私たちは、宇宙の時間と空間の中、生じてきた無数の物質、太陽からの光、受け継がれてきた命によって、今この生命を頂いています。そして、現在においても、様々な繋がり合った関係性(ご縁)の上で全ては成り立っているのですから、どんな善い行いも「私の力のおかげ」おかげなんてことは実は言えないわけであります。それなのに、私は頂いている御恩を「我が力」だと錯覚して、他者に対して恩着せがましく、恩の押し売りばかりをして生きてしまっています。「いや、少しは自分の力もある」と思いたいのが私たちの心情ですが、宗祖は「行者のはからひにあらず、如来のちかひにてあるがゆゑに」と、我が力など微塵もないと完全に振り切っておられます(『御消息』「自然法爾章」より)。
この道理をこころえて人生を歩むことは、現代社会に蔓延する「私」という心(自我・煩悩)の肥大によって生じた浅ましい名利心(名誉欲・財産欲)への良薬となってくれるはずでありましょう。
なもあみだぶつ♪

QUIZ

親鸞さまのご命日を縁として700年以上も脈々と営まれ続けているのはどれ?!

1.報恩講  2.富山マラソン  3.おわら風の盆

■先月の答えは「2.恵信尼さま」でした!

僧侶似顔絵
村上 巧弦
願海寺新聞