願海寺新聞 第91号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第91号

発行:2021年5月

YouTubeチャンネル『願海寺巧弦のナモアミダン部』開設しました♪

こんにちは!新型コロナによる混乱した状況も はや一年以上、この間に世の中の様々なことが変化しました。特にリモートワークなじによって、自宅にいながらにして 人とコシュニケーションを取る手法が発達しましたね。
仏教界でも、宗派や本山から、僧侶個人に至るまで、インターネットを駆使した伝道・布教が広がっています。 もはや、そうしたネット伝道を行っていけなければ、時代から取り残されるという空気も感じます。
私・巧弦もYouTubeチャンネルを開設して、毎朝7時からの勤行を、火・木・土に生配信を始めました。
これでPCやスマホがあればどこからでもお寺参りが可能です!朝の勤行以外にも動画をアップしていますので是非ともご視聴下さいね♪また、リモートでご法事などをお届けする設備も整えましたので、「都会にいる親族が来れない」といった場合もお気軽にご相談下さい!!
仏教には温迷の世を心豊かに生き抜くための「智慧」が詰まっています。皆様の心のすぐ近くにあるお寺・僧侶であれるよう、精進していく所存であります。 
合掌 南無阿弥陀仏
[巧弦]

みな自然虚無の身、無極の体を受けたり
『仏説 無量寿経』

宗教ってなあに? ~日本編⑨~

江戸時代になり、 必ずどの家庭(家族全員)も決まった寺院の所属(檀家・門徒) となるよう定められたことによって、広がり定着した文化があります。
それは「お葬式」、そして「お仏壇」や「お墓」です。もちろん、これらは江戸時代以前からありましたが、それは限られた一部の人だけのためでした。たとえば、お葬式は、同じ家族でも家の長(主人)である人にのみ営まれ、子どもが亡くなったときには営まれなかったようです。
そんなお葬式が、どの家庭にも、誰に対しても営まれるよう広がっていったことは、江戸幕府の政策(寺請制度など)によってもらされた素晴らしい一面であります。この「誰に対しても」という点は、仏教が説く「平等」の思想とも合致していますね。 

「お葬式」をはじめとする葬送儀礼(通夜・葬儀・満中陰・年忌法要など)とは、愛しい大切な人との別れという、どうしようもない悲しみ辛さの中で、その悲しみ辛さのまま居ることができる時間と場所です。気丈に振る舞う必要はなく、悲しいまま悲しんで良いのです。 そして「死」と向き合うことが癒しともなり、そこからまた人生を歩んでいける力が恵まれます。 
それは自ずと人生の「幸福度」が上がることに結びつきます。 

浄土真宗では、「阿弥陀さまの願いの力によって仏と成られた方は、今度はこの私を願い、必ず救うとはたらいて下さっている」と頂きます。その教えは、私は孤独な存在ではないということに気付かせて下さいます。宇宙の果てしない空間と思い量ることのできない138億年もの時間が全て私と繋がりあっています。つまり、過去から連綿と受け継がれてきた流れの上に頂けた私の命があり、私の行いは未来を作っていくのです。
この生命観も、「家」や「親族」といった共同体を大切にし存続させてくることができた根幹の支えとなっていたのでありましょう。
現代の日本人の「幸福度」が低いことは、葬送儀礼の簡略化とも関係がありそうです。
本当に大切なことを見失わないよう、今こそしっかり考えていきたいですね!

なもあみだぶつ♪

くいず

江戸時代の初頭に本願寺教団が2つに分裂しました。
さて、その2つは、一般的に何と呼ばれているでしょうか?!

1⃣西本願寺・東本願寺
2⃣元祖本願寺・本家本願寺
3⃣F本願寺・本願寺A

☆先月の答えは「1.寺請制度」でした!!

僧侶似顔絵
村上 巧弦
願海寺新聞