願海寺新聞 第46号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第46号

発行:2017年8月

こんにちは!今年の夏は豪雨で各地に大きな被害が出ています。富山県は被害の少ない地域ではありますが、でも、いつ何が起きるかは分かりません。そして、何かが起きてしまってから慌てても遅いですから、今のうちにしっかりと災害時の避難場所の確認や、非常食や水の備蓄をしておくことが大事でしょうね!
さて、浄土真宗本願寺派の寺院は富山県呉東で269ヶ寺もあるのですが、それが地域ごとで14の「組(そ)」にグループ分けされており、願海寺は富山市中心地の50ヶ寺により形成される「富山組」に属しています。
この富山組で毎年9月頃に「檀波羅蜜法要」と「仏教講習会」という行事を2日間行っているのですが、今年は私・巧弦がその副主事(実行委員)として、現在は準備などを進めております。今年は京都龍谷大学より先生をお招きして勉強会&ご法話を頂きますので、皆様どうぞ遠慮なくご聴講下さいませ!日程は8/31(木)と9/1(金)10時から、場所は正徳寺様(堀端町5-4)にての開催でございます。
また、拙寺にて2ヶ月に一度開催しております「楽しい仏教入門」ですが、新たに「お経を称える会」もスタート致します!偶数月が「楽しい~」、奇数月が「お経を~」です。仏教を通じて皆様に健やかな「心」を育んでいって頂きたいという思いで頑張っていきます♪気軽にお越し下さいね! 合掌 弦

いつかお浄土で 必ず会える なんまんだぶ   倶会一処

Q『阿弥陀如来は科学で証明できるの?』

「南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)」とお念仏させて頂きましょうと言いましても「そもそも仏なんて信じていないし」と思われる方が多いでしょう。さらには「親鸞(しんらん)って人は800年も前の人で、その頃は科学も発達していなかったから宇宙のどこかに人間のような姿をした阿弥陀という仏が実在しているなんて信じられていたんだろうな。でも、そんなの現代人の私には無理な話だよ」なんて声も聞こえてきそうであります。
親鸞聖人(しんらんしょうにん)はご著書『唯信鈔文意(ゆいしんしょうもんい)』で仏様について「法身(ほっしん)はいろもなし、かたちもましまさず。しかれば、こころもおよばれず、ことばもたえたり。この一如(いちにょ)よりかたちをあらはして、方便法身(ほうべんほっしん)と申す御すがたをしめして(仏というのは色もなくて、形もありません。ですが、それでは私たちには思うこともできませんし、言葉にすることもできません。そこで、私たちに認識できるようにその世界より仮の方便のおすがたをあらわされて)」とおっしゃており、決して阿弥陀如来という超越者的存在の実在を盲信されていたわけではありません。
ですが、ここで私たちが考えさせて頂きたいのは、科学で証明できないものは「無い」のかということです。それは私たち人間の視野の狭さから来た傲慢(ごうまん)な態度ではないでしょうか。私たちは他者を愛しく思う「心」を持っています。この「心」は科学的に解明できていないようです。でも、じゃあ「心は無い」のかといえば、そんなはずはありませんね。「心」はあります。そして「心」は、思いを伝える態度や言葉といった表現をもってして周りへと伝わっていきます。そのように「南無阿弥陀仏」の六字(名号(みょうごう)といいます)も、阿弥陀如来の絵像や仏像のお姿も、私たちを光で照らし真理に気付かせ導こうとされる仏様からの御心なのです。
もちろん科学文明は大切です。しかし、それが絶対的真実ではないと教えるのが宗教です。「南無阿弥陀仏」のお念仏によって、狭い視野にとらわれ苦しむ私の姿に気付かせて頂く、そして、そんな苦しむ私がいるからこそ「必ず救う」とはたらきかけ続けて下さっている「南無阿弥陀仏」のお念仏に照らされてこの人生を歩んでいくのが浄土真宗の仏道です。
なもあみだぶつ♪

行事案内

楽しい仏教入門 8/17(木)18:00~19:30
        8/18(金)13:30~15:00

お経を称える会 9/15(金)19:00~20:30 
        9/16(土)15:00~16:30

僧侶似顔絵
村上 巧弦
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