願海寺新聞 第64号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第64号

発行:2019年2月

こんにちは! 今年の冬は本当に雪が少ないですが、厳しい寒さはまだまだ続きますので、皆様お大事にお過ごし下さい。
さて、去る1月22~25日まで京都に本願寺派の「布教使課程Cコース」教学研修に行ってきました。去年7月の検定試験(第1段階)に合格して、教学研修&筆記試験(第2段階)、実演研修&実演試験(第3段階)と続きます。今回は正直ねめてました…。内容はかなり難しく、自分なりには学んで臨んだつもりだったのですが、「自分なり」「つもり」というのが甘い考えだったと痛感しました。浄土真宗の教義体系は実に複雑に構築されていて難解です。ですので、あやふやな領解での布教・伝道では皆様を混乱させてしまうことになるということを私たち僧侶はしっかり心得ておかねばなりません。皆様に「南無阿弥陀仏」の仏法を確かにお伝えしていくために、勉強を怠らずにしっかり頑張らねばと、改めて思っております。 合掌 南無阿弥陀仏

如来の光に遇(もうあ)ふものは三垢消滅(さんくしょうめつ)し 身意柔軟(しんいじゅうなん)なり

『仏事のときってどうしたら良いの?③』

皆様は、ご自身用のお経(きょう)本はお持ちでしょうか?「お仏壇(ぶつだん)にはあるけど、自分用はない」、「いや、そもそもお仏壇にも無い」なんて方が多いのではと思います。
「お経」とは、「この私を導く教え」であります。決して亡き方のために送っているのではないのです。亡き方がご縁となり、仏様からの願いが今、私に届けられているのです。つまり、「お経」は「我が事」なのですから、仏事の際は、1人1冊、必ずお経本を持って臨むようにしましょう。お経本をお持ちでなければ、本願寺出版社などのネット通販でもご購入頂けますし、私共にお申し付けくださっても結構ですよ。価格は1冊270円~756円くらいのものが多く、子供用(ひらがな)や、字の大きいものなどもあります。私としては、濃い紺(こん)色の『浄土真宗 聖典―勤行集―』が法語(お釈迦(しゃか)さま、親鸞聖人(しんらんしょうにん)、蓮如上人(れんにょしょうにん)の御言葉)もたくさん載っていて読み応えもありオススメです!
そしてお経本の扱いは丁寧(ていねい)にするよう心掛けましょう。畳(たたみ)や床(ゆか)には直接置かず、敷物や台(机)の上に置きます。お経本を開くとき、閉じたときは、感謝の思いで額(ひたい)に頂きます。さらには、当然ですが、放り投げたり、足で扱ったりと、乱暴にすることは絶対にやめましょう。
もし、お経の詳しい内容まで触れてみたいという方は、現代語訳や解説書なども発売されていますし、願海寺『楽しい仏教入門』でも用いて親しませて頂いているので、是非ご参加下さい。
最後に、私たち現代人は、自分の目に見えるものしか信じられないという病にあります。それは、根本に「自分はまっすぐ歩いていける」という、自分を絶対視した思いがあるからでしょう。でも、その「まっすぐ」が恐ろしいのです。私たち人間は、自分はまっすぐ歩いているつもりでも、なぜか暗闇の中ではまっすぐ歩けません。私が真っ暗闇の中にいたことに気付けるのは、光が射してこそです。つまり、仏様からの光(教えであるお経)に出遇(であ)うというのは、「自分の立ち位置が知らされる」こと、そして、「私の歩むべき道が照らし示される」ということです。
お釈迦さまが説かれ、親鸞聖人が顕(あきら)かにされた『仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)』の真実の教えに導かれ、浄土(じょうど)への道を確かな足取りで歩ませて頂きましょう。
なもあみだぶつ♪

クイズ

浄土真宗の宗祖・親鸞さまは9才から29才まで、どこのお山でご修行されていたでしょうか?!

1.越中の浄土山  2.京都の比叡山  3.印度の楞伽山(りょうがせん)

僧侶似顔絵
村上 巧弦
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