願海寺新聞 第79号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

ご相談・お問い合わせ

サイトメニュー
願海寺新聞

願海寺新聞 第79号

発行:2020年5月

こんにちは!新型コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言が発令され、みなさま自粛生活の中で大変ご心労が募られているかと存じます。心よりお見舞い申し上げます。
願海寺としましては、法務は継続して行っておりますが、通常のお参り(月参りや祥月命日参りなど)の際はマスク着用にてお勤めをさせて頂くこと、葬送儀礼(お通夜・お葬儀など)・ご法事などについてはご相談のうえご対応させて頂くこととなりました。ご案内の紙もお配りしておりますので、ご一読下さいますようお願い致します。
なんとも暗い気分になってしまいがちな昨今ですが、このようなときこそ努めて仏さまを中心とした生活を送らせて頂きたいものです。「南無阿弥陀仏」とお念仏を申させて頂く中に「あなたは一人じゃない、いつもいつでも一緒におるよ」という如来の御心を聞き開き、「自分が生きておったと思っておったけど、様々なご縁の中に生かされておる命であったのだな」と、ご恩に感謝し今日を精一杯に生かせて頂くことが、真宗門徒としての大切な歩みでありましょう。みなさま、何卒お大事にお過ごし下さいませ。
合掌 南無阿弥陀仏
(弦)

~仏説無量寿経 上巻~

もし三塗(さんず)の勤苦(ごんく)の処(ところ)にありて、
この光明を見たてまつれば、
みな休息(くそく)を得て、また苦悩なし。

『歎異抄ってなぁに? ~まとめ~』

第70号から第78号まで『歎異抄』について触れさせて頂きました。とは言いましても、有名な二条や三条、四条、九条などは触れずでしたので、ほんの一部のみをご紹介したにすぎませんね。そこで、もっと深く『歎異抄』に触れてみたいという方のためにオススメ書籍を挙げておきます♪

浄土真宗聖典編纂委員会『歎異抄(現代語版)』本願寺出版社(1998年)¥800+税
釈徹宗先生『NHK「100分で名著:ブックス歎異抄~仏にわが身をゆだねよ』NHK出版(2019年)¥1,000+税
梯實圓和上『聖典セミナー「歎異抄」』本願寺出版社(1994年)¥3,800+税

『歎異抄』は近代において様々な方に影響を与えた書物で、なんと現代の仏教書の中で最も読まれているのだそうです。それは、「人間の本質」をとことんまで深く問い続けた親鸞という僧侶の視座が、時空を超えた真理として私たちの心を響かせ続けているからでありましょう。その息吹は、私たちの@「常識」というものを揺さぶる強い力を持っています。
ですが、70号でも記しましたように、『歎異抄』は宗祖・親鸞聖人がご著述されたものではなく、仏教・浄土真宗の教義を体系的に示したものでもありません。あくまでも著者(唯円さま?)は意義(教えの誤った理解)を正すことを目的に綴られていますから、仏教・真宗(浄土教)のベーシックな知識なしで読むとちんぷんかんぷんになってしまったり、過激な表現ばかりに気を取られてしまうかもしれない恐ろしさも秘めています。著者自身も、末尾に「外見あるべからず(むやみに人にみせてはならない)」と記し注意を促されています。
最後に、『歎異抄』は浄土真宗の大切なお聖教でありますが、悲しいことにその文言を抜き出して真宗と異なる主張をしている団体もありますので、『歎異抄』に関する書物、映画、ホームページ、勉強会などには念のためお気を付けて頂ければと存じます。
上記しましたオススメ書籍はお取り寄せも承りますので、お気軽にお申し付け下さいね!
なもあみだぶつ♪

クイズ

親鸞さまのお師匠・法然さまは、毎日たくさんお念仏を申されていたそうです。
さて、法然さまが一日に称えられていたと伝わるお念仏の回数はどれでしょう?!

1. 60,000回(6万回)
2. 600回(6百回)
3. 6,000回(6千回)

★先月の答えは「2.無量寿如来」でした!

僧侶似顔絵
村上 巧弦
願海寺新聞