願海寺新聞 第83号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第83号

発行:2020年9月

こんにちは!厳しい暑さと新型コロナとで大変な夏でしたね~。皆様、心身の調子を崩したりされていませんでしょうか?
さて、しばらく休止しておりました毎月の勉強会を8月より再開致しました!休止前と同じく、奇数月に『お寺を楽しむ会』、偶数月に『楽しい仏教入門』です(日程は願海寺リーフレット、チラシ、ホームページにて)。仏教に、お寺に、気軽に親しんで頂ける集いをになればと思っています。
それと、何かと気分が沈みがちな昨今、普段の生活に「お寺時間」を取り入れてみるのはいかがでしょう?願海寺では毎朝7時から朝のお勤め(晨朝勤行)を行っています。朝の清々しい時間にお寺に身を置いて全身で仏さまを感じることで、少し心も軽~く楽になれるはずですよ♪
合掌 南無阿弥陀仏
(巧弦)

如来、よく永く一切衆生の疑を断たしむ。
信はよく永く煩悩の本を滅す。
『華厳経』

宗教ってなぁに?~日本編①~

人類の歴史は宗教と切り離すことのできないものです。宗教的なつながりによって共同体(コミュニティ)が形成され発展し、文化・芸術などが育まれてきました。そして、人間が生きて死ぬという営みの中で、宗教のもつ超越性が人々に生きる意味を与え、生き抜く力をもたらしてきたのです。時には宗教のもとにおいて争いも起きてきたわけですが、その負の側面だけをピックアップして「だから宗教は危ない」と断じることはまことに浅はかであります。

さて、日本において宗教はどのような変遷をたどってきたのか、少し見ていきましょう。
今から2500年ほど前に北インドで発生した仏教という宗教は、シルクロードを伝って中国へ、そして朝鮮を経て、日本には飛鳥時代(6世紀中頃)に公式にもたらされたと考えられています。仏教伝来以前の日本はアニミズム的な原始宗教、つまり明確な教義などを持たない自然発生的な宗教観しかありませんでしたので、仏教の論理的な宗教思想は(長い時間をかけて)日本人の精神的な基盤となっていきました。有名なところでは聖徳太子(厩戸皇子)が作ったとされる『十七条憲法』がありますね。「和らかなるをもつて貴しとなし」「篤く三宝を敬へ。三宝とは仏・法・僧なり」とあるように、仏教理念を取り入れ秩序ある政治を目指したのでした(真偽については様々な説もあります)。また、仏教伝来により大陸からの進んだ文化ももたらされました。建築様式や技術、そして宗教儀礼といったものは、日本の文化的アイデンティティを確率させていくことにもなりました。当然ながらそれらは現代の私たちに至ってもなお関係の深いものでありますね。

このように考えますと、たとえば「北インドに2500年前におられたお釈迦さま」という一見遠い存在も「知らないし無関係」とは言えない「つながり」を感じませんか?!
1つ1つは「点」であっても、それを結べば「線」となり、私も今その上にいるのであります。

なもあみだぶつ♪

くいず

親鸞聖人が尊敬しておられた方で、浄土真宗のお寺には必ずそのお姿の掛け軸が奉懸されているのは次のうちどなたでしょう?!

1.源 義経(ミナモトノヨシツネ)
2.日本武尊(ヤマトタケル)
3.聖徳太子(ショウトクタイシ)

☆先月の答えは「1.極重悪人唯称仏」でした!

僧侶似顔絵
村上 巧弦
願海寺新聞