願海寺新聞 第59号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第59号

発行:2018年9月

こんにちは!今年の夏はまさに異常な暑さで、体調を崩された方も多いかと存じます。また、7月には関西地方での豪雨によりたくさんの方が被災されました。ここに皆様に心からお見舞い申し上げます。
さて、9月になりますと、いよいよ本格的な報恩講のシーズンとなります。ご門徒様のお宅への報恩講参りが本格的に多くなりますし、各一般寺院でも順に報恩講法要が執り行われます。近隣のお仲間寺院とは互いにお参り合いもあるので、これからしばらく真宗僧侶は大忙しとなります。さらに今年は石川県金沢市のお寺様より報恩講でのご法話に呼んで頂くご縁もたまわりまして、充実した報恩講シーズンになりそうです♪願海寺の報恩講法要は例年通り11月3日(土)・4日(日)となります。昨年は私がスパイスから調合して作った「遺徳カレー(いとこ煮の具材でのカレー)をご用意しましたが、今年も腕をふるって作りますので、是非ともお参りに来て食べて下さいね~!法要のおつとめも今年からは楽器の生演奏を導入した迫力あるものを計画しています。これまで「お寺なんて足を踏み入れたこともない」という方も、仏様からのみ教え、仏様からの光、仏様からの温かな御心に触れにいらして下さいね!願海寺はどなた様も歓迎致します♪お会いできますことを楽しみにしております。  南無阿弥陀仏 合掌 弦

仏さまはすべての人の心の中に入り満ちてくださっている

『阿弥陀さまと南無阿弥陀仏はどう違うの?』

浄土真宗(じょうどしんしゅう)のご本尊(ほんぞん)は阿弥陀如来(あみだにょらい)(南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ))ですが、「阿弥陀如来」というと仏像や絵像にある仏様のお姿が思い浮かびませんか?また、「南無阿弥陀仏」というと声に出すお念仏か六字名号(みょうごう)の掛け軸などが思い浮かびませんか?そのようにおそらくほとんどの方が「阿弥陀如来」「南無阿弥陀仏」を異なるものだと捉えておられるかもしれません。阿弥陀如来とは、私たち人間の理解、認識を超えた真理そのものの世界から、私たちに認識できるように現れ出て来てくださった仏さま(方便法身(ほうべんほっしん)といいます)(第46号参照)。そして、如来の「あなたを必ず救う」という誓願が名号「南無阿弥陀仏」として私たちに届き、その悟(さと)り(智慧(ちえ)と慈悲(じひ))のはたらき(性質)を象徴化したものが仏像や絵像のお姿です。それらは全て、この「私」を真実の道へと導くための手立て(おはたらき)でありますので、つまりは仏像も絵像も名号も異なるものではなく、そこに優劣などもありません。
肝要は「南無阿弥陀仏」のお名号がご本尊であるということろです。それは、私が名号を頂く「心」に阿弥陀さまはいてくださるということであり、私が念仏を称える(聞かせて頂く)「ここ」がいつでも中心ということであります。なぜなら阿弥陀さまの救いの目的はひとえにこの「私」だからです。私が迷い苦しみの闇の中にいるからこそ、阿弥陀さまは「あなたを必ず救いとるから、安心してまかせなさい」と私の心に来たりて「南無阿弥陀仏」とお叫びなのです。私は如来の御心「南無阿弥陀仏」をそのまま聞かせて頂くのみです。
たとえ私がどんなに賢くても、力があっても、財産があっても「死」からは絶対に逃げられません。知識も経験も、「死」という壁の前には何一つ役に立ちません。むしろ、知識や経験といったものが私たちを仏の道(浄土へと往生していく道)から遠ざけてしまっているでしょう。
「死」も「生」も迷い苦しみの世界です。そして、私の力ではそれを超えていくことはできません。如来の誓願の船に乗せて頂き、必ずやお浄土へと参らせて頂きましょう。  なもあみだぶつ♪ 

行事案内

お経を称える会 9/28(金)13:30~15:00 ※9/27は中止となります

楽しい仏教入門 10/19(金)18:30~20:00 10/20(土)13:30~15:00

願海寺報恩講法要 11/3(土)10:00~  11/4(日)10:00~

僧侶似顔絵
村上 巧弦
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