願海寺新聞 第60号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第60号

発行:2018年10月

こんにちは!ようやく涼しくなってきましたが、体調を崩されている方も多いと存じます。どうぞ御自愛下さいませ。さて、8月号では綴っておりました本願寺派「布教使」という資格の試験ですが、なんとか第一段階は合格でした!でも、第二、第三の試験が難関ですので、ここからがスタートです。合格まで5年間の猶予があるので、期限切れにならぬよう頑張らねばなりません!次に、今年はここで触れられておりませんでしたが、富山組(そ)の毎年の一大行事である『仏教講習会』『檀波羅蜜法要』も去る9/12~13に皆様のおかげをもちまして無事に終了致しました。この行事は毎年持ち回りで会場が変わるのですが、来年はウワサによると願海寺が会場になるかもしれないとか…!?もしそうなれば、ご門徒の皆様にもご協力をお願いすることにもなりますが、何卒宜しくお願いいたします  さて、それでは報恩講シーズンもピークに突入です!
11/3~4は願海寺報恩講法要で皆様お会い致しましょう♪  南無阿弥陀仏 合掌 弦

たとひわれ 仏を得たらんに 国に地獄・餓鬼・畜生あらば正覚を取らじ

『報恩講ってなあに?』

「報恩講(ほうおんこう)」は浄土真宗(じょうどしんしゅう)において最も大切な法要です。『仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)』に説かれた阿弥陀如来(あみだにょらい)の「すべてのものを必ず救う」と誓い完成された名号「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の真意を顕(あきら)かにして下さった宗祖・親鸞聖人(しんらんしょうにん)(1173~1263)のご恩に報ずる法要で、聖人のご命日(本願寺派では新歴1/16、大谷派などでは旧歴11/28)をご縁として、聖人33回忌に「報恩講」と名付けられて以来、700年以上も営まれ続けています。1/16のご命日には本山(京都・西本願寺)にて『御正忌報恩講』が勤修されますので、それぞれの真宗寺院やご門徒さまのお宅では先だって執り行うのです(お取り越し)。
しかし、「親鸞聖人のご恩に報ずる」と言われても、「私は別に恩なんて受けていないし」と言う方もおられるでしょう。「恩」というと、貸し借りしたり、他者に押しつけたりして、自分の世渡りのための手段とばかり思っています。そして、自分の力で、自分一人で生きているつもりでおりますが、その自分主義な生き方が尽きぬ「苦しみ」の種となり、結果、苦しみの海に溺れもがき続けているのが悲しい私の有り様です。ですが、そんな私を救わんがために、阿弥陀如来は気の遠くなる程の時間をかけ修行を重ねられ、その功徳を全て名号「南無阿弥陀仏」に込めて私の心へと回し向けて下さっているのです。怒(いか)り貪(むさぼ)りばかりでまさに地獄(じごく)にしか行きようのない私が、生死の苦しみを越え、お浄土に往(い)き生まれてゆける道はただこの「南無阿弥陀仏」一つなのであると、親鸞聖人は開き示して下さいました。報恩講でいう「ご恩」とは、世間の損得勘定ではなく、私の「いのち」の問題について真実の道をお示し下さったという、実に計り知れない尊い「ご恩」なのであります。
私たちは「ご恩に報ずる」どころか、恩を恩とも感じられない愚(おろ)かな凡夫(ぼんぶ)でありますが、だからこそこの報恩講をご縁として「我が一大事」と仏法を聴き、阿弥陀如来からの光に出遇わせて頂かねばなりません。そして、「私も必ずお浄土に往かせて頂ける」という大いなる安心に包まれる中で、感謝の思いで声高らかにお念仏を申させて頂くことが、何よりの「ご恩報謝(ほうしゃ)」となるのです。  なもあみだぶつ♪

行事案内

楽しい仏教入門 10/19(金)18:30~20:00 10/20(土)13:30~15:00

願海寺報恩講法要 11/3(土)10:00~14:00 11/4(日)10:00~14:00

お経を称える会 11/11(日)18:30~20:00 11/12(月)13:30~15:00

僧侶似顔絵
村上 巧弦
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