願海寺新聞 第69号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

ご相談・お問い合わせ

サイトメニュー
願海寺新聞

願海寺新聞 第69号

発行:2019年7月

こんにちは!去る6月2日は『永代(えいたい)・祠堂経(しどうきょう)法要』と併(あわ)せて、前住職(願海寺31代)願生院釋巧演(がんしょういんしゃくぎょうえん)法師の一周忌法要を勤修致しました。この度の尊いご縁に深く御礼申し上げます。
6月21日には、第2回『がんかいじ こどもしょくどう』を開催しましたが、前回を増す参加者で賑(にぎ)やかな集いとなりました♪この輪がもっと拡がっていくよう、次回7月19日に向けても準備や告知をしっかり進めていきます。また、この取り組みへの食材や浄財のご寄進も頂いており、皆様の優しいお心、誠にありがたく存じます。
さて、願海寺はこの夏、行事が盛りだくさんです!7月は、14日に年に一度の『栃津坊舎おつとめ』が、23日&24日は『お寺を楽しむ会』、8月は、20日に『楽しい仏教入門』、そして、27日&28日には富山組(そ)の年に一度の大行事『仏教講習会&檀波羅蜜法要』が、今年は願海寺を会場にして行われます!
ご門徒の皆様は、どれか一つは必ず、いや、できれば全部(笑)、どうぞ奮ってご参集下さいますよう、宜しくお願い申し上げます!! 合掌 南無阿弥陀仏 弦

信は道(さとり)の元とす、功徳の母なり。

Q『御文章ってなあに?』

浄土真宗(じょうどしんしゅう)の勤行(ごんぎょう)[おつとめ]やご法話(ほうわ)の最後には『御文章(ごぶんしょう)』(大谷派では『御文(おふみ)』)が拝読されます。「聖人一流(しょうにんいちりゅう)の御権化(ごかんげ)のおもむきは~(聖人一流章)」や、「末代無智(まつだいむち)の在家止住(ざいけしじゅう)の男女(なんにょ)たらんともがらは~(末代無智章)」、「夫(それ)、人間の浮生(ふしょう)なる相(そう)をつらつら観ずるに~(白骨章)」あたりをよく耳にされることでしょう。結びに「あなかしこ~あなかしこ」と終わるもの、といえば「あ!」とピンと来られる方も多いのではないでしょうか?!
この『御文章』は、浄土真宗の独自の伝統です。ですから、他の仏教宗派にはないものです。浄土真宗のみ教えは、元祖(がんそ)・法然聖人(ほうねんしょうにん)より宗祖(しゅうそ)・親鸞聖人(しんらんしょうにん)へと伝授されたものですが、その教義体系は実に複雑に構築されており、容易に領解(りょうげ)することができません。
それゆえに、多くの異義(いぎ)・異安心(いあんしん)[誤った領解・解釈]も生じてしまっていたため、本願寺8代宗主(しゅうしゅ)の蓮如上人(れんにょしょうにん)が、真宗のみ教えを噛(か)みくだいて平易(へいい)な言葉使いで誰にでもその肝要(かんよう)が伝わるようにと、お手紙の形でお示し下さったものが『御文章』なのです。
私たちが日常拝読させて頂いているのは、蓮如上人の後に選び出された80通の中からですが、全部で230通ほどが伝わっているそうです。
蓮如上人がご在世の今から500年以上も昔は、当然ながら車も電車も飛行機もなく、長旅は命がけだったそうですし、また、電話やEメールはもちろん、現代のような郵便のシステムもありませんでしたから、そのような時代において、自筆のお手紙が届くというのは、そのご本人と直接会えることと同じ意味を持つほど感動的なことであっただろうと想像できます。『御文章』には、お手紙であるのに特定の宛名が記されていない点も、「みなさんで共に拝読されて下さいね」という蓮如上人のご意図があったのではないでしょうか。その手紙が、はるかな時間を越えて、今、私に届いております。蓮如上人の御苦労も、御先人方がそれを受け継いできて下さったことも、ひとえに私が浄土往生(じょうどおうじょう)させて頂くためでした。尊(とうと)い御恩(ごおん)に報謝(ほうしゃ)の想いでお念仏を申し、確かなご信心(しんしん)を賜(たまわ)って歩んでいきましょう。   なもあみだぶつ♪

くいず

親鸞さまが専修念仏への弾圧によって35才で越後にご流罪になられた際、「非僧非俗(ひそうひぞく)」の宣言と共に名乗られたお名前は、“□□親鸞”である。

1、勇者 2、皇帝 3、愚禿(ぐとく)

◎先月の答えは「1、サンスクリット語」でした!

僧侶似顔絵
村上 巧弦
願海寺新聞